DeepComposerのキーボードとしての機能を試してみた #reinvent
せーのでございます。
2019年12月02日〜2019年12月07日にかけてアメリカはラスベガスにてAWS最大のカンファレンス、AWS re:Invent 2019が開催されております。
クラメソチームは今年は80名という常軌を逸した人数で現地に乗り込んでおります。
今年のワタシ的の目玉はなんと言ってもDeepLens、DeepRacerに引き続いてAWSが仕掛ける機械学習を楽しんで学んでみようシリーズ第三段「AWS DeepComposer」です。
動画でもその魅力を語っていますので、是非御覧ください。
さて、今回このDeepComposer、ワークショップの参加者全員にプレゼントされております。
クラメソ社員も競うようにこのワークショップに出まして、いくつか既に記事が上がっております。
[re:Invent 2019 워크샵] AWS DeepComposer: Get started with generative AI #reinvent
同じ視点で書いてもしょうがないので、今回はこの頂いたキーボードそのものに注目してみたいと思います。
機能
このDeepComposerキーボードはAWSのサービス「AWS DeepComnposer(まだプレビュー)」のサウンド入力画面にて、マウスで入力する代わりに直接入力するためのインターフェースとなっております。
しかしこのキーボードはDeepComposer専用のインターフェースではなく、汎用のMIDIインターフェースとしても使用できそうです。
いくつかMIDIキーボードとしての痕跡が見えますので、一つ一つ見ていきましょう。
まず鍵盤は全部で32鍵あります。どちらかというとシンセサイザーというよりサンプル入力などで使うインターフェースに近いですね。
左側にはボリュームとピッチベンド、モジュレーション調節のつまみがあります。ピッチで音の上下を、モジュレーションでビブラートをかけます。
その上にはつまみが4つあります。0番は自動的にPAN(左右に音を偏らせる)に振り分けられ、残りの3つはカスタムで割り振ることができます。
その横にはPAD類があります。左からオクターブ下げる、オクターブ上げる、タップテンポ(叩いた頻度で音源のテンポなどが変わる)、ARP(アルペジエーター)、VEL(ベロシティを変化させる)、CHORD(単音を弾いても和音になる)、リセットボタンとなります。
その横にはAWS DeepCoposerだけではなく一般のDAWの再生、録音などにも対応する再生ボタン、録音ボタンがあります。SETボタンはShiftボタンと同等と考えていいかと思います。
裏側にはPCにつなげるためのUSBインターフェースと、てっきりヘッドホンのジャックかと思いきやサスティンペダルをつなげるインターフェースでした。サスティンペダルというのはピアノの下の方にあるペダルの右側の方の事を言い、踏むと音が伸びる効果がでます。
試してみた
では軽く何か鳴らしてみたいと思います。たまたまこのブログを書いていたmacにLogic PRO X というDAWが入っていたので、こちらを使ってみたいと思います。
上で説明した機能はDAWを立ち上げた状態でDeepComposerをつないだだけで自動的に割り当てられました。
それではいくつかの音を当ててみながらドラムループを流して、それぞれの機能を触ってみたいと思います。
感想
鍵盤としては少し硬めで、早い動きや伴奏などは難しそうです。鍵盤自体も通常のキーボードより小さめなので、やはり単音をサラッと弾くのに向いているかと思います。
各ボタンのアタックは非常に優秀で、特にレイテンシがかかることもなく、きれいに効果が出たと思います。
まとめ
というわけでDeepComposerのハードの部分、キーボードを深堀りしてみました。
DeepComposer自体はこのキーボードがなくても使えます。そしてこのキーボードがMIDIインターフェースとして使える、ということはAWS DeepComnposerはこのキーボードじゃなくてもお手元にあるMIDIキーボードで普通に繋がる、ということです。
是非ともプレビューに応募いただき、使えるようになったら試してみていただければと思います。